Hilfsgueter Marastoon

先週、ドイツ国際平和村のスタッフがアフガニスタンから帰国しました。このスタッフは母国アフガニスタンへと帰国する子どもたちとともに2月21日(土)にアフガニスタンへ向かい、現地での活動を終えドイツへ戻ってきました。

ドイツでの治療を終え帰国した80人の子どもたち全員が、首都カブール到着後、それぞれの家族の元へ無事に帰ることができました。家族はカブール市内からだけでなく、様々な地方から子どもたちを迎えに来ていました。今回もスムーズな活動を行うことができたのは、アフガニスタン現地パートナー団体ARCS(赤半月社)と共に長年援助活動を続ける中、できるだけ円滑に行えるよう共に築き上げてきたからだといえるでしょう。

子どもたちを乗せたチャーター機には約8トンもの援助物資も詰め込まれていました。これらの援助物資は現地パートナー団体のスタッフによって分配されます。これらの援助物資の中には、子どもたちに渡す薬も含まれています。以前ドイツ国際平和村の援助を受けた子どもたちの中には、今後何年も、もしくは一生薬を必要としている子どもたちがいます。現地では調達できない薬をこの援助飛行の際に現地へ届け、子どもたちに手渡しをする活動もドイツ国際平和村は行っています。薬の他、医療器具や包帯などの医療用品を現地パートナー団体へ渡しました。これらの援助物資によりアフガニスタンでも子どもたちは治療を受けることができます。

今回の滞在中、ドイツ国際平和村とARCS(赤半月社)のスタッフはカブール郊外にあるマラストーン(平和のための共同体)を訪れ、住民たちへ衣料品を手渡しました。マラストーンとは直訳すると「平和のための共同体」でアフガニスタンの赤半月社が様々な地域に社会的に弱い立場の人たちのために建てた施設です。ここで言う社会的に弱い立場の人というのは、孤児や紛争で夫を亡くしたシングルマザー、障害をもつ人々、そして家族のいないお年寄りたちを指しています。ドイツ国際平和村は海外プロジェクト活動の一つとして、カブールにあるマラストーンを以前より支援しています。

アメリカ合衆国はアメリカ軍をアフガニスタンへ今後も派遣することを決定しました。ドイツ国際平和村のスタッフは、この決定にアフガニスタンの人々が賛成していないことを報告しました。アメリカ軍の駐留がアフガニスタンの治安を悪化させ、そればかりではなく一般市民の犠牲者を増やしているということを、アフガニスタンの人々は経験しているからこそ、この決断に拒否を示しているのです。

食料品の値段は高騰し、多くの人にとって食料品の確保が難しくなりました。一般市民はますます貧困に陥り、毎日生活するのに大変な苦労をしています。栄養不足による子どもたちの病気が増えているにもかかわらず、医療制度は一向に向上していません。

アフガニスタンで今年予定されている大統領選挙と来年2010年にある下院議員選挙を前に、大きな不安とわずかしかない信頼がアフガニスタンを覆っています。民主的に選挙が実施されることに対しての疑問、また市民による選挙決定が事実上なされるのかという疑問を持っている人々もいるようです。